手形というのは、第三者に譲渡することによって、満期日よりも前であっても資金化することが可能です。
このようなことを手形割引といいます。
しかし、手形の額面金額をそのまま受け取る、ということはできません。
満期日よりも前に手形割引をするのであれば、手形割引料、そして取引手数料といった費用がかかることになります。
これらの手数料を手形の額面金額から差し引いて算出された金額が受取金額ということになります。
借金をした場合には利息の支払いが行われるものですが、手形割引の時には割引するための費用が支払い金利となります。
それでは、手形割引料、取引手数料について考えてみましょう。
手形割引料や取引手数料って?
手形割引料というのはどのようにして算出されるものなのでしょうか。
手形割引料は、手形額面金額×満期日までの残りの日数÷365×割引率になります。
手形割引率ですが、これは銀行が相手であれば依頼人がどれだけ信用されているのかによって異なります。
手形割引業者に依頼する場合には、手形の振出人がどれだけ信用されているのかによって異なります。
割引依頼人、もしくは手形振出人の信用度が低ければ低いほど手形割引率というのは高くなります。
取立手数料に関してですが、銀行や手形割引業者ともに600円から1000円程度になります。
支払い金利について
手形割引における支払い金利というのは2つの利率があります。
表面金利に実質金利です。
表面金利というのは、手形割引料を計算する時に使用した手形割引率のことです。
その一方で、実質金利というのは手形を割引きした時に受け取る手取り金額から算出をした金利になります。
手取金額というのは手形額面金額から手形の割引料や手数料、さらには諸経費といったものを差し引いたうえで計算を行います。
手形に関しての金利計算を行う場合には、満期までにどのくらいの日数が必要なのか、ということが関係してきますが期日が銀行の休業日などであれば翌営業日までの日数をプラスします。